第003号 · プロジェクトと目標
自分を知ることから互いを気づかうことへ
PurrJungは、一緒に暮らす猫に目を向けます。Open ADHDは、大人が日々感じる困りごとから出発します。どちらもOpenJungのプロジェクトであり、結果ページの先へと取り組みを広げています。
OpenJung · 中国語原文からの翻訳
結果は、話を始めるきっかけになります。その後に何に気づき、どんな支えを求め、自分を頼りに暮らす小さな命をどう世話するのか。私たちが大切にしたいのは、その先にある日常です。
OpenJungから始まったこと
OpenJungを訪れる方の多くは、「自分はどの性格タイプなのだろう」という素朴な関心からスタートします。私たちは無料で試せる入口を用意し、質問票の出典や採点ルール、限界もすぐ確かめられるようにしています。ただ、4つの文字だけでひとりの人間を描き切ることはできません。
だからこそ、結果を読んだあとに立ち止まれる余白を残したいと考えました。うまくいかなかった会話を書き留めたり、自分にはしっくりこない説明に気づいたり、小さな行動をひとつ選んで試したりする。自分の経験をタイプの枠に押し込めるのではなく、日々の具体的な経験に立ち返るための場所です。なお、OpenJungは公式のMBTIではなく、現在の改編版、短縮版、翻訳版について独自の妥当性検証研究は公表されていません。
ほかのふたつのプロジェクトも、同じ考えから生まれました。最初の一歩を踏み出しやすくしつつ、はっきり決めきれない余地を残し、何を大切にするかは使う人自身に委ねるということです。
PurrJung:猫への好奇心を、日々の世話へ
PurrJungはOpenJungから生まれた猫の観察プロジェクトで、独自のサイトと水彩画のスタイルを持っています。日常のふるまいに関する16の質問を通じて、猫がどんなときに寄ってくるか、どう遊ぶか、どこで休むのが好きかに目を向けます。見たことがない行動には「未観察」を選べるので、ポートレートを埋めるために当て推量で答える必要はありません。
猫の性格ポートレートはあくまで楽しい入口であり、科学的に検証された分類でも獣医学上の評価でもありません。観察ノートや再観察の記録には、そのときの状況や時間とともに変わった点を書き留めておけます。ただし、急な行動の変化を「こういう性格だから」で片づけないでください。体調や健康に関わる心配ごとは獣医師への相談が必要です。
その先にある目的は、責任ある飼育です。猫を迎える前に時間や住まい、費用、暮らしが変わったときの備えを考えておくこと。世話が難しくなったときは、見捨てずに助けを求めること。サイト内の飼育準備、健康管理、地域猫に関する記事もそのためにまとめています。家庭の猫だけでなく、猫やほかの小さな動物の福祉が真剣に受け止められ、人と穏やかに暮らせる社会を願っています。TNR(捕獲・不妊去勢手術・元の場所に戻す活動)についても、できることと限界の両面を取り上げ、どんな場所にもそのまま当てはまる万能の答えとしては描いていません。
Open ADHD:目の前の一歩を支える
Open ADHDは、注意や日常の段取りに悩む大人のための無料プロジェクトです。作業になかなか手をつけられない、今やろうとしていたことを忘れる、繰り返す困りごとを受診の場でうまく言葉にしたい——そんな具体的な場面からすぐ使えます。先に質問票を終える必要も、診断を受けている必要もありません。
読みもののほか、5分間の小さな一歩を選ぶツール、日記、受診メモを用意しています。たとえば「報告書を書き上げる」ではなく、「ファイルを開いて見出しを1行書く」を最初の一歩として自分で選ぶ使い方です。これはツールの使用例であり、治療効果の保証でも、性格タイプから割り当てられた課題でもありません。日常ツールの多くは現在、英語と簡体字中国語に対応しており、サイト内の場所によって対応言語の範囲は異なります。
中心となる18問のセルフチェックは独自の質問票であり、ASRSではなく、独立した臨床検証も受けていません。回答された頻度を整理するもので、ADHDの診断や除外、サブタイプの判定、該当確率や臨床的な重症度の推定はできません。日常の困りごとが生活に響いているなら、質問票の結果を待たずに専門の医療機関へ相談できます。回答や健康メモは今使っているブラウザー内にのみ保存され、外部へ送信されません。ホスティングや最小限のアクセス解析については、プライバシーポリシーで別に説明しています。
異なるプロジェクトが共有する方向
性格の振り返り、猫の観察、ADHDに関わる日常の支えは、それぞれまったく別の困りごとや関心に向き合っています。同じプロジェクト群にあるからといって、ひとつの理論ですべてを説明しようとするものではありません。性格タイプでADHDは説明できませんし、人間の性格ラベルから猫に必要な世話がわかるわけでもありません。
3つをつないでいるのは、理解へのハードルを下げ、その理解を日々の具体的な気づかいへとつなげたいという思いです。OpenJungなら、結果を見たあとも自分の経験に立ち返れること。PurrJungなら、猫を見捨てず最後まで世話をし、周りの小さな動物にも目を向けること。Open ADHDなら、日常のつまずきを言葉にしやすくし、助けを求めやすくすること。これらは私たちが手を動かし続ける方向であり、ウェブサイトひとつで保証できる成果ではありません。
その姿勢はサイトの作り方にも関わってきます。ツールでわかることとわからないことを率直に書くこと。多言語対応やアクセシビリティを継続的な仕事として扱うこと。出典を明記し、誤りを指摘できる窓口を残すこと。記録を共有する前に、どこに保存されるのかがわかるようにすること。誰かに新しいラベルをもうひとつ貼るより、今日役に立つ小さな一歩を踏み出しやすくしたいと考えています。
3つのプロジェクトは、それぞれ独立したサイト、デザイン、データ管理のルールを持っています。同じブランドを冠していても、健康記録を共有したり同じライセンスを適用したりするわけではありません。OpenJungはソースコードを公開していますが、PurrJungのコードは非公開です。利用や引用の際は、各サイトの方法・プライバシー・ライセンスのページを個別に確認してください。
身近なひとつのことから
3つのサイトをすべて使う必要はありません。自分のことを整理したいなら、診断をやり直す前に最近の出来事をひとつ書き留めてみる。猫と暮らしているなら、邪魔をせずにしばらく様子を眺めてみたり、猫を迎えようとしている友人と準備チェックリストを読んだりする。今日どうしても作業を始めにくいならOpen ADHDで小さな一歩を選び、受診を控えているなら医師に伝えたい具体例をメモしておく——そんなふうに、身近なところから使えます。
読みづらい一文を知らせたり、より自然な訳文を提案したり、必要としている人に公開ガイドを教えたりすることも大きな助けになります。ご意見を送る際は、個人の診断結果や健康記録を添えないでください。互いを気づかう暮らしはウェブサイトだけで完結するものではありませんが、この3つのプロジェクトは私たちがこれからも手入れを続けていける部分です。